千葉に住んでいるみんな、とくに八街市、千葉市、佐倉市のあたりに住んでいる子たちは、秋から冬にかけて、畑にいくつもの大きな茶色い山ができるのを見たことがないかな?あれは「ぼっち」といって、落花生(ピーナッツ)を畑で乾燥させるために山積みにしたものなんだ。大豆でぼっちをつくることもある。
雨にぬれないように、いまは山のてっぺんに、青いシートがかぶせてあることが多いけど、むかしはお米の稲藁で、農家さんが藁笠を編んで、ぼっちにかぶせていたんだ。それが藁ぼっち。いまでも藁ぼっちをつくっている農家さんはいるよ。
落花生は、水分の多い豆なんだ。堀り立てをゆでた、ゆで落花生も最近人気だけど、保存がきく煎り落花生(ピーナッツ)にするには、掘ってすぐに煎ることはできない。落花生は収穫したあと、まずは畑で1週間くらい干して、それから大きなぼっちに積み上げて、1ヶ月以上畑で自然乾燥させる。そうすることで、堀りたてよりも、豆の甘みがましていくんだ。これは大豆もおなじ。機械をつかって短い時間で乾燥させるより、おいしいって言う人も多い。昔の人の知恵ってすばらしいね!
ぼっちを見たことがある子たちは、おそらくそのぼっちは、藁笠ではなくて、青いビニール(ブルーシート)をかぶっていたんじゃないかな。
ブルーシートは、どこでも手に入るし、値段も安くてとても便利なんだけど、藁笠のぼっちって、昔ばなしに出てきそうで、すてきじゃない?それに藁笠は、使ったあと土に還るから、ごみにもならないんだ。
このプロジェクトは、落花生や大豆の種まきから参加して、収穫して、ぼっち積みをして、そしてさいごは、みんなで編んだ藁笠をぼっちにかぶせていくプロジェクトなんだ。農家さんといっしょに、千葉のすてきな風景をつくっていこうよ!
農家さんや、お友だち、家族といっしょに、落花生や大豆の種まきから、収穫までを体験できるよ。土にさわったり、虫を見つけたり、植物がそだっていくようすをみるのが好きな子たち(大人たちにも!)におすすめ!それと、農家さんたちは、まわりの自然環境をよごさない農業をめざして、さまざまなくふうをしている。ふだんはなかなか話す機会のない農家さんから、いろんな話がきけるとおもうよ。あと、自分たちでつくった藁ぼっちでできた落花生や大豆が食べられるのも、たのしみだね!
4月下旬に、「種まき」の参加者の募集をはじめます。日にちや農園の場所は、そのときにおしらせします。おたのしみに!
種まき
藁笠編み
収穫・ぼっち積み
種まき
藁笠編み
収穫・ぼっち積み
佐倉市内の農家さんとの協業で取り組んできた「藁ぼっちプロジェクト」も遂にフィナーレ。藁ぼっちでできた落花生と大豆の収穫祭「藁ぼっちフェスタ!」を開催します!
開催日程 | 2025年2月16日(日)10時〜16時 |
---|---|
会場 | 旧平井家住宅 [佐倉市新町233-5] ●交通機関をご利用の方 京成佐倉駅から徒歩12分、JR佐倉駅から徒歩18分 ●お車でお越しの方 特設駐車場あり 満車の場合は大手門跡広場駐車場をご利用ください |
参加費 | 無料(一部有料) |
出店者 | 結び合い農園(野菜・落花生) 小出農園(野菜・米・藁細工ワークショップ有料) VEGAN-DELI OPTIMIST!(お弁当)※藁ぼっちスペシャル弁当事前予約制 PUKU(コーヒー・ビーガンドーナツ) かち農園(焼き芋) SOYSCREAM!!!(大豆のアイスクリーム) ほか |
そのほか | ギネス世界記録に挑戦! 30秒間に、大豆をお箸で何個移動させられるかな!? (世界記録:25個 ※ギネス世界記録公式認定員は当日いません) |
オープン
藁ぼっちトーク/トークテーマ
「農家として。私のミッション」
登壇者:結び合い農園[佐倉市]丹上 徹さん
はちいち農園[茅ヶ崎市]衣川 木綿さん、晃さん
かち農園[佐倉市]甲斐谷 治さん
落花生・大豆で!おやつタイム
お豆を炒って、食べてみよう!無料
※落花生・大豆アレルギーの方の参加はお控えください
閉会式
「ギネス世界記録に挑戦!」表彰式
「藁ぼっちのうた」をうたおう♪
種まきイベントの第1弾は、佐倉市内で無農薬・無化学肥料の自然栽培でお米とお野菜とブルーベリーをそだてているビオ農縁さんといっしょに行う、落花生の種まきです。
種まきイベントの第2弾は、結び合い農園さんで行う落花生の種まきです。
種まきイベントの第3弾は、フィールズ農園で開催される大豆の種まきです!
藁笠編みもできる!藁ぼっちプロジェクトがユーカリが丘駅前広場「夜道」に出店します!
6月に参加者のみなさんと種まきをした結び合い農園さんの落花生を、いよいよ収穫し、ぼっち積みにします!
6月に参加者のみなさんと種まきをしたビオ農縁さんの落花生を、いよいよ収穫し、ぼっち積みにします!
7月にみなさんと種まきをし、10月に枝豆として実りの一部を味わった大豆は、その後畑で完熟し、葉を落として、寒風に吹かれた鞘がカラカラと音を立てて畑で収穫を待っています。
ぼっちといえば落花生が定番ですが、当園では、匝瑳市の先輩有機農家「みやもと山」さんの手法に倣って、大豆をぼっち乾燥させています。当日は、刈り取った大豆でぼっちを作り、みなさんに編んでいただいた藁笠をかぶせます。
このプロジェクトは、落花生や大豆のぼっちの、雨除けの主流であるブルーシートの使用を、環境保全型農業を営む農家と、地域住民の協力のもと、稲藁を用いた藁笠の使用へと変換・普及していくプロジェクトです。
石油資源の節約、農村景観の保全、環境保全型農業への理解増進、資源循環促進の啓発、食育など、多方面での波及を目指し、誰にとっても身近な「食」を起点に、広い視野で環境問題をとらえるきっかけ作りとなることを願って企画いたしました。
ご賛同いただける方はぜひご家族やご友人をさそって、プロジェクトにご参加ください。遠方にお住まいの方や直接畑に足を運べない皆様には、寄付金や寄附グッズの購入を通じて本プロジェクトをご支援いただくこともできます。(準備中)
土に種をひとつ落とすと、種から芽を出した植物には、それまでにはそこにいなかった菌や微生物が寄生し、葉や花は新たな虫や蜂、鳥を引き寄せ、その変化はさらに波紋のように広がって、周囲の自然環境を大きく変えていきます。
私たちの取り組みは、まだ小さなものですが、土に落とされた一粒の種のように周囲に変化をもたらし、成長してくれることを願っています。
皆様のご支援・ご声援をよろしくお願いいたします。
「〜千葉の原風景を未来の子どもたちに〜藁ぼっちプロジェクト!」
参加団体:結び合い農園 小出農園 ビオ農縁 佐倉小林農園 フィールズ農園
助成:ちば環境再生基金
後援:佐倉市 佐倉市教育委員会
協力:VEGAN-DELI OPTIMIST!
企画・制作:一般社団法人フィールズ・フィールズ