藁ぼっちプロジェクト

「未来につなぐ土づくりを。
すべての人に農のある暮らしを」

わたしたちは、⼈、農、⽂化を結ぶ、環境再⽣型の協働農園を営んでいます。
わたしたちの農園で⼒を注ぎ、⼤切に育てているのは、「⼤⾖」と「⻨」。
古くから日本人の食と文化とともにありながら、現在は国内自給率のもっとも低い作物です。

これらの作物の無農薬・無化学肥料・不耕起栽培を基本に、次世代へつなげられる持続可能な農法の研究を重ねながら、種まきから収穫、加工を皆さまとともに行っていきます。

土壌も地上も、多様な生命と関係性で結ばれる、豊かでにぎやかな農地が広がっていくことを目指して。

NEWSお知らせ

WHAT WE DO活動内容

わたしたち一般社団法人フィールズ・フィールズ(Feels & Fields Association / 呼称:フィールズ農園)は、以下の活動を行います。

  • 無農薬・無化学肥料による農業
  • 不耕起・草生栽培による農業
  • 大豆・麦のトラスト活動
  • 耕作放棄地の解消・活用
  • 地域資源100%の農業
  • 子供の学びの場としての農業

麦と大豆がつくる素敵な循環

「麦」のはなし

人類最古の作物のひとつとされる麦。赤ちゃんが母乳の次にはじめて口にする飲み物も、麦茶のことが多いですよね。

日本ではむかしから、麦は稲を刈り取ったあとの冬の作物としてつくられてきました。麦は、地中では根を深くまで伸ばして土を耕し、地上では田畑の表土を冬場の風や乾燥から守ってくれます。刈り取られた後は敷きワラとなって次の作物を守り、最後は分解されて土の養分となるなど、実に多くの役割を果たす作物です。また麦は、俳句の季語としても多く登場しますし、日本各地に麦わら細工の伝統工芸品が継承されているように、日本人の暮らしと長くともにあった作物です。

ところが1960年代以降は、収益性の低さなどから作付け面積は激減し、初夏を彩る金色の麦畑の光景は、いつしか日本から消滅していきました。しかし、暮らしに稔り(みのり)と彩りをもたらし、豊かな土をも育んでくれる麦は、市場価値では測れない多くのものを与えてくれる作物として、いまこそ見直されるべきなのではないかとわたしたちは考えます。

「大豆」のはなし

味噌・醤油・豆腐・納豆など、日本の食文化を古くから支えてきた大豆ですが、現在の国内自給率は、わずかに6%。大豆は気象の影響を受けやすく、特に近年は天候不順が増えていることもあって、地域や年により収量・価格が安定しません。そして大豆は加工品の利用が多いことから、安価で大量に、安定した品質の原料を得るために、輸入品に頼らざるを得ない現状があります。

しかし日本の各地には、それぞれの土地の気候にあった数々の在来種の大豆が存在します。「借金なし」「さとういらず」「こうじいらず」など、そのユニークなネーミングからも、各地域が誇る地豆として人々に親しまれ、大切に育てられてきたことがわかります。在来種は、機械収穫や農薬・化学肥料の使用を前提に品種改良された大豆に比べて収量は少ないものの、実は土地の条件にさえあえば育てやすく、味もよいのです。家庭菜園や自給用など、多収や生産効率に重きを置かない栽培においては、もっと見直されていい作物といえます。

大豆をはじめとするマメ科の植物は、植物の成長に不可欠なチッソを、空気中から土中に取り入れる特殊な性質をもっています。そのためやせ地でもよく育つうえ、チッソをたくわえた肥沃な土を次の作物にバトンタッチしてくれます。そして、良質なタンパク源でもある大豆は、牛や豚の生産と比較すると、水資源の利用や森林伐採など、環境負荷が圧倒的に少ないことも着目すべき点です。わたしたちが肉食を減らし、大豆の消費を増やすことは、持続可能な世界をつくることにもつながっていくのです。
麦と大豆の輪作は、古くから先人たちが行ってきた農法です。
わたしたちはこれらの作物の力を借りて、次の世代に受け渡せる、
持続可能な農地を広げていきたいと考えています。

ABOUT US法人概要

法人名
一般社団法人フィールズ・フィールズ
(Feels & Fields Association / 呼称:フィールズ農園)
所在地
千葉県佐倉市角来
設立年月日
2023年8月8日
役員
代表理事 茂木紀子
理 事  中島文子
理 事  村瀬朋桂
事業目的
※定款より一部抜粋
当法人は、農業による自然循環機能を生かした自然栽培技術の研究と普及によって、農地の土壌環境および周囲の自然環境の保全向上に努め、次世代に継承可能な農業を行っていくことを目的とし、次の事業を行う。

1.自然栽培技術の研究及び普及活動
2.耕作放棄地の解消及び活用
3.大豆や麦等の農作業の受託
4.子どもの自然教育事業
5.その他、当法人の目的を達成するため必要な事業